4051の創作

小説頑張って終わらす

2話②

朝食後、ロタリーには食堂で会わなかったので、まっすぐ彼女の部屋に向かった。

「ロタリー、いるか?」

ノックをしてそう言ったが返事がない。土俵って取っ手を掴んで少し押すと、鍵が掛けられていないことがわかった。

「は、入るぞー…」

扉を開けて部屋に入るとロタリーの部屋は淡いピンクや黄色などかわいい感じになっていた。リビングにむかうと、ロタリーはベッドの上でジャージ姿のままうつぶせに寝ていた。…二度寝というやつだろう。

「おーい、起きろー。」

肩を軽く掴んで揺らすと、「うぅん…」とロタリーは唸った。

「ん…?…?!?!ヒノくぅん?!」

目を覚ましたロタリーは驚きのあまり飛び上がっていた。驚かすつもりはなかったので少し悲しかった。

「キョウが、おれに渡したいものがあるって言われたからロタリーのこと探してて…。」

「…あ、そうだった。コレコレ。これ以上髪の毛短くならないなら、邪魔だと思って。」

そう言って差し出してきたのは、茶色の髪の毛を縛るゴムだった。

「さんきゅーロタリー。助かった。」

感謝の気持ちを述べ、受けとるためにロタリーの手に触れた瞬間、パチリと静電気が起こった。

「いってぇ」

思わず手を離すと、おれの指先から電気が出ていてロタリーはしびれて気絶していた。

「……、え?」

おれはわけもわからず立ち尽くしていた。





続く