4051の創作

小説頑張って終わらす

3話①

ー再び某院内

「またか!!」

「すみません…」

「これで何回目だとおもってるんだ!」

「ですが…」

「?」




医者からの今日の連絡。また一人誘拐された。対策として二人以上で寝るように人数分けをするようにとのこと。

ワタシはヒノ君とロタリーとかな?着せ替えして遊びたいな。………もちろん、ヒノ君でだ。似合いそうだし。

そんなことを考えながら、14階の階段のそばまで来ていた。

「…ん?この部屋…」

今は使われず、なぜか厳重に閉鎖されたはずのドアの奥に人の気配がした。

「どーしたんですか?リーダー。」

背後から突然話しかけてきたのは、ここの階に入院しているダイという男だ。能力の関係で、記憶は別々じゃないようだが二重人格なのだ。どう別なのかは髪色で判断する。今は…水色。純粋で優しいダイ(白ダイと読呼んでいる)だ。

「ああ、なんかこの奥から人の気配がして」

「あーそれはぼくも思いましたぁー(キリッ)」

ワタシの言葉を遮ったのは白ダイではなく、髪が紫色のウザくて泥棒するダイ(黒ダイと読んでいる)だった。話す内容で突然人格が変わるので少し面倒だ。…特に黒ダイだと。

「どーします~?扉ぶっ壊してみちゃいまスか~?」

控えめに言ってうざい。

「行くならリーダー一人の方がいいッスよね!ぼく鍵開けて帰るッス。」

「そうだな。頼む。」

そういうと黒ダイはニヤリとわらい、鍵を開けて去っていった。ワタシはそのドアのノブをゆっくりとひねった。





続く